【美術館】21_21designsightに行った。

お久しぶりです。なずなです。ちゃんとした記事を書こうと思えたので書いてます。

www.2121designsight.jp

行ったのはここです。六本木にあるTOKYOミッドタウン内にある美術館です。 六本木にはいろんな美術館がありますね。森美術館もありますし、国立新美術館もありますし。

森美術館は前行ったので、ほかのところも行きたいと思ってます。(森美術館の記事書けや)

2121デザインサイトの入り口

久々の丸一日フリー時間だったので、朝起きてどっか美術館いこって思って突発で行きました。

この建物スタイリッシュで良いんですよね。変に高さがない建物でまるで二点透視図法を模してるのかなぁとか思ったりした。(勝手に思ってるだけ)

外見

写真とSNS投稿おkでしたのでここに書いてく。

企画展 The Original

企画展をやってたので、これに行ってきた。大学生は800円で閲覧でき、結構リーズナブル。(他の企画展高いところ多くね?)

www.2121designsight.jp

2023/3/3から2023/6/25までやってる企画展で、企画名はThe Original。

この企画、今の時代に少しなりとも必要な問いかけがなされている企画だと感じた。ここでのThe Original の定義は「世の中に深く影響を与えるデザイン」のことと解説されている。展覧会の最初のパネルに深澤直人さんの言葉があるのだが、この現代になってオリジナルが何かわからない時代になったと嘆いている。*1デジタル化してデザインのツールが進化しすぎたせいで誰もがある程度のデザインはできるようになっているから、もっとオリジナルのものの良さを知ってみようという思いがあるらしい。

特に、最近はAIの進歩が目覚ましい。ノベルAIが一時期話題になっていたが最近はChatGPT3,4やBeingの検索AI君が巷の話題を席巻している。*2そんな模造品(あえて、こう言う。)があふれかえっていくのが当たり前の時代になりつつある。そんな時代がやってきてるから、一歩引いて、オリジナルの源流を遡ってみるのは結構面白いのかもしれない。

はい。前置きはこのくらいで。ここには自分のお気に入りの作品とかを乗せよっかなと思います。

(勝手に)気に入った作品たち

Coffee Table 【AldoBakker】

コーヒーテーブル Aldo_Bakker作
めっちゃいい。めちゃくちゃいい。何がいいかって、曲線ですよ。この曲線。一枚のスチールの板を折り曲げて構成されているそうです。

自分が折り紙が趣味(ちょっとだけしかできないけど)なので、一枚ってところに美しさを感じているのかもしれないけど。

ちょっと調べたら、売ってるサイトを見つけた。が。高い。40万?アホか?

これぐらい余裕に買えるようになりてー。

www.cassina-ixc.jp

55PBティディベア

55PBティディベア

ティディベアさん。気に入ったというよりこれを選定した理由が面白いと思った。以下引用

本物のクマをモチーフに、どこを省くか。それらのバランスが絶妙です。「かわいい」の概念を更新した、歴史的なオブジェと言えます。

と、解説文から。なるほど、今二次元のキャラクター産業は大きなものになってると実感しているが、(アニメしかり、ソシャゲしかり、vtuberしかり)これがデフォルメという技法の大きな転換点となったという点が面白いなぁと思った。実際これが本当のThe Originalなのかはさておき。

Paper Paper Bin 【Clala von Zweigbergk】

Paper Paper Bin 【Clala von Zweigbergk】

最高か?紙で作ったゴミ箱とか、もう好き(語彙力)。紙というのは不思議なもので、一枚の平面が折るだけで、立体構造を持って現れる点が面白い。(折り紙を使った工学での例で使い古されているが)ミウラ折りが有名な例だ。

そんななか、ゴミ箱だぞ!ああ、ゴミの最たる例が紙類なのに、それを集めるゴミ箱が紙でいいんですか!!??

買いたいと思ってしまったが(売店で売ってた)ちょっと高かったから我慢した()

折りを最高に活用しているこの作品のデザイン好き。

最後に

もうちょっと好きな作品あったけれど、たくさん乗せるとさすがに怒られそうなのでこの辺で。

印象に残っているのは、戦争はデザインをも発展させたという事実である。よく、戦争は技術の発展に寄与した~みたいなことはそこかしこで言われている。原子力だったり、兵器関係が多く引き合いに出されている。以下引用

1939年に第二次世界大戦が開戦すると、デザイナーは少なからず軍事にかかわり、安全性や代用品に関する研究や試作を担う状況に置かれました。戦争によって発展した技術は、優れたデザインの成果として後世へ生かされたものも少なくありません。たとえばイームズ夫妻はアメリカ海軍から開発を依頼された合板製の添え木の加工技術を、戦後に発売した椅子をはじめとする家具へ応用してますし、フランスでは、ジャン・プルーヴェが軍の委託で設計した簡易住宅は野営や復員者のための住居として役立たれ、アルミニウムなど新素材を効率的に活用する建築理論の実証にもつながりました。

引用文長いですが。戦争はデザインを含めた技術の発展にも役に立っているということが改めてわかった。

あと、この企画展言って気づいたんですけど、自分は紙とか曲線が好きなんだなって気づきました。真摯に作品とぶつかってこそ得られる気づきだということと、それができるのが美術館なんだなぁと思います。

2121デザインサイトの展覧会の考え方に「デザインは生活を楽しく、豊かにし、思考や行動の可能性を広げてくれるものである」とある。デジタル社会になって、いろんなものがAIやらコピーペストで模造品が氾濫してしまった世の中を制するのはデザイン力であると強く感じた企画展であった。

それほど、デザインの力を見せつけられた気がした。

2023の6月までやってますし、TOKYOミッドタウンはめちゃくちゃ良い場所だったので(桜きれいだった。)、お近くの方はぜひ行ってみてください。

余談

入場チケット
入場チケットがシールっていうのが面白かった。この青に白丸は2121デザインサイトのアイコンみたいなやつなんですが、下手にかさばらなく、終わったら手帳に貼って保存できるのでなかなかいいなぁって思いました。

*1:嘆いてるは言い過ぎかもしれないけど、そう言及している。

*2:世間から見ればマイノリティかもしれないけど