【本を読んで】自分は友人の結婚式に行ったときに主役の二人になんて声をかけようか

題名からして友人の結婚式に行く気満々である()  ちょっとばかし気が早くないか?


今回読んだのは穂村弘さんの現実入門である。

簡単に紹介すると、「自称」現実の経験が少ないほむらさんが記事を書くという名目でいろんなこと(例えば、献血、モデルルーム見学、占い等々)をやってみる!みたいなエッセイである。雑紹介ではあるが、この本を取った理由に値するしたことがここにある。普段他の人が行うであろうこと(経験するであろうこと)は何なんだろうと少しばかり同じように思ったのである。まだ私は社会人ではない。経験することはこれから何度も何種類もあるだろうが、それは一人称の私の視点だけであるのだ。そういう意味で、自分が知らない経験を他人の目線での経験というのを見てみたいかもと思った。


印象に残ってる話

真夏のおめでとう

ほむらさんが共同執筆もしたことがある友人の結婚式に行く話である。ここのエッセイを読んで、この記事の題名通りに「自分は友人の結婚式に行ったときに主役の二人になんて声をかけようか」と思ったわけである。

結婚式は多くの人でごった返しているだろう。たった一人の参加者が二人と会話できるのはほんの少しであるだろう。その少しの時間で何を伝えられるだろうか。難しい。「おめでとう」はありきたりすぎて良くないかもしれない。でも、それ以外に言うとしたら、アドバイスか?ちょっとおこがましいし、上から目線になっちゃう。とか、堂々巡りをした思考をしている。

でも、なんて声をかけようってのは自意識過剰で、自分がそう思っているに過ぎない。本人たちからしたら「おめでとう」の一言で十分すぎるくらいなのかもしれない。

夢のマス席

ほむらさんが相撲の試合を見に行くという話である。お恥ずかしながら、私は日本人なのに相撲をしっかりと見たことない。NHKの午後のニュースで試合結果だったりインタビューとかを見たことあるだけである。自分が見に行ったらどんな感想抱くかなとかちょっと思う。そんな、日本の国技なのに若者である私にあんまり興味を持たれない相撲の話。

ja.wikipedia.org

桝席なるものの存在を初めて知ったのである。簡単に言えば、ちょっとした高級観覧席みたいなものである。お弁当やらがいっぱいでてくるらしい(この本では)。桝席という存在には驚かなかったが、そこで出てきた言葉に、「心づけ」といったものがあった。その説明を聞いたときに、日本にもチップの文化あるやんけ!とか思った。正確には違うものではあるけれど、サービスしてくれた人にお金を渡す点では同じだ。外国と日本の間にも似てる文化があると考えるとちょっと感動を覚える。チップは完全に海外圏の文化のみで日本にはないと思っていたからである。ちなみに、心づけって検索すると結婚式関連の記事が多くヒットする。また結婚式か....とか思った。

全体を通しての感想

二つしか紹介していないが、ほむらさんが新しいことをやってみてエッセイ(記事)を書くという面白いものだった。みんな(世間)は当たり前にこれらをやっているという前提でやってみようという心意気もまた面白い。

この本を読み終わって、新しいことをやってみるとはいいことだなぁと思った。新しいことをすると発見や驚きがたくさん出てくると思ったからだ。自分も新しいことをしてみるのを躊躇することなく、このほむらさんのように楽しんで飛び込んでみたい。新しい本を読むのもその一つだ。


読書をお風呂で

この本を読むにあたって少しばかり挑戦してみたことが実は一つある。

それは入浴中に本を読んでみるという、「本は大切にしたい!」という人から見たら激おこ案件である。それも、ほぼ裸のままでのこの文庫本をお風呂に持ち込み、湯船につかりながら読むという行為だ。

結論としてはめちゃくちゃ良いと思った。結構性に合ってる。そもそも、私はお風呂にスマホを持ち込むという愚かな行為をしているのだ。大体がyoutubeを見たり、音楽を流したりしているのだが、特に動画を見ていると一時間ぐらい無駄な時間を過ごしている感じがしてならない。

その時間を読書に充てるとあら不思議。優雅な(?)身になる充実した時間に早変わりするではありませんか。動画は受動的、読書は能動的であるが故だろう。

これは日ごろの生活に取り入れていこうと思った。

しかし、問題がある。当り前だが本が濡れるのだ。自分がお気に入りの本は濡らしたくないというのはある。そんな中、風呂場に持ち込む本はエッセイの本が一番合っている気がする。エッセイは一つの話が短いのでのぼせるまで風呂にいるということがなくなるし、なにより、ビジネス書などよりも気軽に読めるのが良い。身構えずに楽しめるのはいい点だ。

たかがエッセイだと思うかもしれないが、人の経験がそこに記されていてその経験を追体験できるという点で素晴らしいジャンルだ。もうちょっと他の人のエッセイを読んでみようと思った。おすすめのエッセイがあればコメントで教えてください!

しわしわになった本。
水濡れ痕

こんな感じになってしまう。しょうがない。

このエッセイ読んでしまったので、新しく買ってきました。買った後に思ったけれど、どうせ濡れてしわしわになっちゃうんだから別に新品じゃなくて古本屋で買えばいいじゃんと気づいてしまった。猛省。

そして、新しく買ってきたエッセイ(水にぬれる予定)

再びですが、おすすめエッセイあれば教えてください。